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The Flying Eyes「S.T」

posted at : 2009-12-25 (Fri)

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The Flying Eyes/S.T (2009)

Black Mountainだ、Dead Meadowだ、Sleepy Sunだ、Weird Owlだ、とストーナー界隈のサイケなバンドには目がない私ですが、もしかしたらその手の若いバンドの中では最も好みかもしれない。すっごい久しぶりの更新はボルチモアのThe Flying Eyesです。

70's丸出しのクラシックなハードロックをベースに、強烈なアシッド感をまき散らしながらご機嫌に展開する脳みそトロトロなヘヴィサイケ。どんどことプリミティブなリズムを叩き出すドラムと、捻りはなくとも耳に残るリフが問答無用で気持ち良い!レイドバックしまくりの音作りは素晴らしく、時折挟まれるキーボードやバイオリンも良い味を出しています。「Red Sheets」のようなあやしくてえろい曲も、「Winter」のようなハードロックチューンも萌える燃える。1曲目「Lay With Me」から最後「King of Nowhere」までダレることもブレることもないジャストヘヴィサイケです。いや、音楽性自体はダレダレだけども。

最初にあげたバンドはどれも古くさい音像を作り上げているようでいて、しっかりとモダンな感性というかポストなんちゃら的な感性が感じられるのも良いかな、と思うのですが、このThe Flying Eyesにはそのようなモダンさが希薄。この辺りがどっぷりハマってしまった要因のようです。たぶん、キモになっているのはボーカルの声質。Black Mountainのツインボーカルが所謂USインディー的な、Rate 60's~70'sのヘヴィサイケやブルースロックとは別の方向へアピールするクールさだとすると、The Flying Eyesのボーカルはその対局を行かんでもない暑苦しさ。基本的には音楽性に合わせただらだら感あふれる歌いっぷりですが、声質自体が男臭く暑苦しい。ボーカルがずば抜けてうまい、というわけではないけれども、00年代のサイケロックとの組み合わせが案外新鮮に感じられる、そんな一枚。

今回紹介したのは過去に出した2枚のEPをまとめたデビュー盤。実質的なフルアルバムは未発表なので、今後がめちゃくちゃに楽しみなバンドです。
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posted in : HEAVY ROCK2 comments

Drive-By Truckers「Fine Print: A Collection of Oddities and Rarities 2003-2008」

posted at : 2009-09-13 (Sun)

Fine Print: A Collection of Oddities and Rarities 2003-2008Fine Print: A Collection of Oddities and Rarities 2003-2008
(2009/08/31)
Drive-By Truckers

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ジョージア州アセンズのサザン/カントリーロックバンド、Drive-By Truckersのレアトラック集。「Uncle Frank」や「Goode's Field Road」等のアウトテイクや未発表曲に加えてディラン、Tom T. Hall 、Tom Petty、Warren Zevonのカバーを収録。

新作ではないためアルバム全体での評価は難しいのですが、DBTが好きなんだー!という熱いファンなら満足の1枚です。Jason IsbellのソロもPatterson Hoodのソロもヘヴィな内容でしたが、やっぱり本家DBTの重さは堪らんくらい魅力的。豪快なヘヴィさと鬱屈感は大変南部的で、レイナードやモリー・ハチェットなんかの豪快さ、痛快さとはまた違った魅力があります。特にジヴォンの名曲「Play It All Night Long」はずば抜けてヘヴィな仕上がり。一番耳に残ったのは、Jason Isbellの「When the well runs dry」。彼のDBT時代の曲はどれも忘れ難いものがありますが、この曲もお蔵出ししてくれて良かったと感謝したくなる良い曲。アップテンポになった「Goode's Field Road」のアウトテイクも良いな。ラストを飾るのは、選曲のベタさもさることながら、メンバーが代わりばんこにボーカルを取る作りにグッと来る「Like a Rolling Stone」。トリプルギター編成時の未発表曲ということもあるし、何よりこの人達の原曲に対する愛情と思い入れが感じられてちょっとだけ涙腺が緩むのでした。

サザンメタルやドゥームなんか普段聴いていると、サザンロック的なヘヴィネスを上手く換骨奪胎してドゥーム的な重さに転化しているなぁと感心することも多いのですが、DBTのようにトラディショナルなサザンロックの範疇でここまで重い音を出すバンドって中々いないんじゃなかろうか。レアトラック集でも手を抜くことなく、南部の良い面も悪い面も(どっちか言うとダークサイド寄りか?)を煮詰めた大変濃い世界を構築しています。

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Truckfighters「Phi」

posted at : 2009-09-06 (Sun)

PhiPhi
(2007/10/15)
Truckfighters

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スウェーデンを代表する(語弊ありあり)バンド、Truckfightersの2005年のアルバム。

先日発表した09年上半期のベストに彼らの新譜「Mania」を入れていましたが、おすすめするのはそちらではなく前々作にあたる「Phi」。Truckfightersは大変オーソドックスな“所謂ストーナーロック”をぶりぶりと鳴らすバンド。メロディやボーカリゼーションはKyussからの影響をモロに感じますが、それ以外にもMonster MagnetやFu Manchu等のUSストーナーのサイケ感やファジ-さを受け継いでいるのは一聴瞭然。ジャケとバンド名から爆総系を想像しがちですが、騙されてはいけません。横乗りの気持ちよいグルーヴと、かっちょいいリフ、丁寧で耳辺りのよい音作りは、偉大な先人達の音と同じように、一旦ハマるとかなりの中毒性があります。とりあえず曲が良い、というのもありますがこの中毒性はやはり音そのものの気持ち良さに起因していると思います。そのあたり、私がこの人らを『所謂ストーナー』と呼ぶ所以。

個人的にはDozerやColour Hazeのように、いつ聴いても普通に格好良い『安全牌』扱いのバンドではあるのですが、演奏、曲、音作り、構成ともにクオリティの高さはどのバンドと比べても遜色ないどころか、頭一つ抜きん出ていると思います。新しいことは何一つやっていなくとも、普遍的な要素の魅力を最大限に引き出してかっちりと演り切る、というのは至難の業なはず。普通に『カッコいいなぁ~』とにニコニコしながら最後まで楽しく聴けるというのは、見過ごしがちなポイントかもしれませんが、本当に重要なことだと思います。そつが無さ過ぎて物足りない人もいるかもですが。

同じような音作りのバンドが多くて、実は割と見分けが付かないという現状においては、かなり重要な立ち位置にあるんじゃなかろうか。いつまでも良心的なストーナーの鑑でいて欲しいバンドです。

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SHORT REVIEW #2 + NEWS

posted at : 2009-08-30 (Sun)

みなさんもうチェック済とは思いますが、サザンメタル、スラッジなどのサザンロック寄りへヴィロックドキュメンタリー「Slow Southern Steel」のトレイラーが出来てました!WeedeaterやBeaten Back to Pureなどニッチなチョイスが渋い。



南部系の音楽ドキュメンタリーは「ロング・アイド・ジーザスを探して」が大変宜しかったのですが、南部~中部系のドキュメンタリーだと「Seven Signs」というのもあって、これは未見。字幕が無いとさすがにキツそうだ。内容もゴシック趣味炸裂でもちろんキツそうだ。あとはDust to Digitalから出てる「Desperate Man Blues」。これも見たいなぁ。
http://www.myspace.com/jds7signs
http://dust-digital.com/dmb.htm



Stone AxeのEPが28日にリリース(だったはず…)。ライブ音源と新曲です。曲目がわからんのですが、Black Sabbathのカバーは入るのかな。リリースはRxEVOLUTION Recordingsより。



Technicolour MotherTechnicolour Mother
(2006/08/22)
Turn Me on Dead Man

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変なバンド見つけた。先日紹介したSleepy Sunがサイケとハードロックを融合させてすんなり聴かせるバンドでしたが、Turn Me On Dead Manは取り合わせの違和感を武器にするバンド。アシッドサイケ、ハードロック、メタル、一つ一つはベーシックな要素ですが、それをなぜそこに持って来る!?みたいな唐突感にまみれています。かなり好き嫌いが別れそう。個人的にはアウトですが、格好良い部分も多いので聴いてみるのも一興。



Barbeque of SoulsBarbeque of Souls
(2009/02/24)
Hank Ray

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ゴシック色の強い(デス)カントリー&ウエスタン。デーモニッシュで芝居がかったバリトンボーカルで、ジョニー・キャッシュやルー・リード、JJ・ケールを凄く胡散臭くした雰囲気。弾き語りform Devil's Ruin Records。



The Chroma Session EP/Nathan Wade & The Dark Pioneers
アマゾンで取り扱いなし(CD BABYにて)。このあたりの人たちはapocalypticという言葉が大好きだなぁとつくづく畏れ入るが、Nathan Wadeも枠に漏れず大変apocalyptic。↑と同じカントリー&ウエスタンながら、バンド編成で、マカロニっぽい良い意味で似非な雰囲気もある。「Sokal Bandits」は「Ghost Riders in the Sky」が好きな人ならハマる名曲。ソロ名義はアコースティックで更にルーツィーでキテる。おすすめ。
http://full.nathanwademusic.com/

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イーディス・ウォートン「幽霊」

posted at : 2009-08-23 (Sun)

久しぶりに本の感想とか。ブログを分けようかと思ってたけどめんどくなった。今後も少しずつ読書感想文の掲載率を上げようと画策中。

幽霊幽霊
(2007/07)
イーディス ウォートン

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海外作家のホラーで恐い思いをしたことはあまりないが、イーディス・ウォートンの短編はなんだか異常に気持ちが悪く感じる。

ウォートンの幽霊話を集めた短編集。ウォートンといえばピュリッツアー賞を受賞した「イーサン・フローム」で知られるが(未読)、短編においては怪奇小説を何点か発表しており、アンソロジーピースとして目に触れる機会も多い。「柘榴の種」「あとになって」等の朦朧法を用いた作品の気持ち悪さは、放り投げっぷりのせいもあるが、不可解な出来事の背後から他人という所詮得体の知れない存在の悪意や不気味さが滲み出ているからだろう。静謐、という言葉の浮かぶ世界で地味に進行していくストーリーは、ショッキングさではなく得体の知れなさとアンチクライマックスで読むものを『妙な心持ち』のまま置き去りにする。前半はストーリーの印象がどれも似ていて単調だが、後半の「柘榴の種」「ホルバインにならって」「万霊節」はどれも忘れ難い印象を残す。特に「ホルバインにならって」の年老いた二人が行う晩餐会の奇妙で滑稽でグロテスクな光景と、その哀しさは特筆に値する。

割と最近、泉鏡花を読み直していて「眉かくしの霊」が記憶にあるよりも何倍も不気味さのある作品だったことに衝撃を受けた。昔読んだ時は文体の美しさに気を取られてよく分かっていなかったようだ。ウォートンの、趣きのある静かな文体にするりと異界の存在を忍ばせて、ふとした瞬間にゾッとさせる手腕には、「眉かくしの霊」を読んだ時の恐ろしさと奇妙に重なる部分がある。


しかし、訳文はその筆致を伝えているようで、実際は流れが悪くなんだかあまり乗れず。アンソロジーに入っていた「ざくろの実」の訳のが好きだなぁ。別に原文で読む訳でも読んだところで正確にわかるわけでもないけれど、訳がイマイチだと地味にげんなり。だが、映画を見終わって「字幕:戸田奈津子」と出たときのガッカリ感に比べればなんぼかマシ。あのガッカリ感は英語が分からない分それだけ重い。

posted in : LITERATURE0 comments

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