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Drive-By Truckers「Fine Print: A Collection of Oddities and Rarities 2003-2008」

posted at : 2009-09-13 (Sun)

Fine Print: A Collection of Oddities and Rarities 2003-2008Fine Print: A Collection of Oddities and Rarities 2003-2008
(2009/08/31)
Drive-By Truckers

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ジョージア州アセンズのサザン/カントリーロックバンド、Drive-By Truckersのレアトラック集。「Uncle Frank」や「Goode's Field Road」等のアウトテイクや未発表曲に加えてディラン、Tom T. Hall 、Tom Petty、Warren Zevonのカバーを収録。

新作ではないためアルバム全体での評価は難しいのですが、DBTが好きなんだー!という熱いファンなら満足の1枚です。Jason IsbellのソロもPatterson Hoodのソロもヘヴィな内容でしたが、やっぱり本家DBTの重さは堪らんくらい魅力的。豪快なヘヴィさと鬱屈感は大変南部的で、レイナードやモリー・ハチェットなんかの豪快さ、痛快さとはまた違った魅力があります。特にジヴォンの名曲「Play It All Night Long」はずば抜けてヘヴィな仕上がり。一番耳に残ったのは、Jason Isbellの「When the well runs dry」。彼のDBT時代の曲はどれも忘れ難いものがありますが、この曲もお蔵出ししてくれて良かったと感謝したくなる良い曲。アップテンポになった「Goode's Field Road」のアウトテイクも良いな。ラストを飾るのは、選曲のベタさもさることながら、メンバーが代わりばんこにボーカルを取る作りにグッと来る「Like a Rolling Stone」。トリプルギター編成時の未発表曲ということもあるし、何よりこの人達の原曲に対する愛情と思い入れが感じられてちょっとだけ涙腺が緩むのでした。

サザンメタルやドゥームなんか普段聴いていると、サザンロック的なヘヴィネスを上手く換骨奪胎してドゥーム的な重さに転化しているなぁと感心することも多いのですが、DBTのようにトラディショナルなサザンロックの範疇でここまで重い音を出すバンドって中々いないんじゃなかろうか。レアトラック集でも手を抜くことなく、南部の良い面も悪い面も(どっちか言うとダークサイド寄りか?)を煮詰めた大変濃い世界を構築しています。
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Hyacinth House「Black Crow's Country」

posted at : 2009-08-06 (Thu)

Black Crow's CountryBlack Crow's Country
(2008/04/29)
Hyacinth House

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スウェーデンのオルタナカントリーバンド、Hyacinth Houseの2ndアルバム。4月以降に聴いた旧譜では最も聴き込んだ1枚。「Hyacinth House」と言えばDoorsですが、バイオグラフィーにはDoorsではなくニューオリンズジャズのセッションが元ネタとあります。

所謂オルタナティヴロックというやつか、16 Horsepowerの跡を引き継ぐダークな趣きのあるソングライティングだけでも大変レベルが高いのですが、そこに似非ウエスタンっぽさを混ぜることで有象無象のオルカン勢の中では(個人的には)突出した存在になっています。ドブロ、ハーモニカ、そしてバンジョーを取り混ぜてはじき出される胡散臭いウエスタン風のフレーズは問答無用で格好良く、特にバンジョーとギターの掛け合いはツボをピンポイントで押して来る憎さ。「European Rails」の『うー!』『はー!』ってコーラスも素敵ですが、男臭さの薄いボーカルや音作りのおかげで、土臭さよりは彼岸っぽさの漂うダークな雰囲気になっているのも面白い。また、「Beyond the end」には1枚目に顕著だったUSインディ風の美メロの要素はしっかり残っていたり、「Whisky Nights」ではサザンロック的なスケール感のあるバラードもやっていたりする辺りも侮れません。

ジェフ・バックリィのような芯の強い美しさ、ジョニー・キャッシュのゴスっぽさ、大変にナイーヴな面とヒルビリーっぽさが綺麗にまとまっている1枚。ジャケット通り音の方にも派手さはないものの、全体の流れも上手く緩急がつけられているためか地味な割には最後まで聴くとカタルシスがあり、なかなか飽きが来ないアルバムになっています。少し褒め過ぎているような気がしますが、本当にここまで褒めるのも然りなハマりっぷりです。活動してくれ。


しかしこっち系のレビューは難しい。たぶん、やってる方があまり馬鹿っぽくないからだろう。あたまわるいストーナーとかドゥームは書きやすいなぁ。

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Cicada Omea「These Bones」

posted at : 2009-07-29 (Wed)

These BonesThese Bones
(2008/06/10)
Cicada Omega

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毎年7月にミネアポリスで開催されるDeep Blues Festivalは、T-Model Fordのような大御所を交えつつも、変なローファイブルーズロックやワンマンバンドがそれこそ山盛り大量に出演する野外フェスで、このフェスの出演者を漁るとなかなか面白い人たちがざらざら出て来るため、最近はもっぱらこれのマイスペを起点に色々回っています。

さて、おそらくそんな中でひっかけたであろうCicada Omegaはケンタッキーのバンド。南部ゴシックでくくっても構わないであろう、かなりワイアードなルーツロックを演っています。基本はスワンピーなブルースながら、かなりファンキーな黒い感じのビートを混ぜて来たり(マイスペのジャンルにはブルース/トランスとある)、かと思えばどこかストーナーというかデザートロック風のグルーヴを持っていたり、はたまたバンジョーを入れてアパラチアンぽさも若干感じさせてみたり、と引き出しの多さには驚かされます。

難を言えば音質がイマイチなのと、アルバム全体では少し散漫に感じられるのが気になりますが、かなり面白いバンドだと思います。何よりもそのゴスっぽさが堪らない。決して暗さ一辺倒なわけではなく、躁的な陽気さと表裏一体のダークさや歪みが混じり合って大変奇妙な世界を作り出しています。トラディショナルな曲も交えて展開する、良い意味でジャンクな味わいたっぷりの13曲です。

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V.A「Rodentia : The Best of Dark Roots Music」

posted at : 2009-06-28 (Sun)

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V.A「Rodentia : The Best of Dark Roots Music」

一応、ジャンル的にはカントリー/フォークに分類されるアルバムだとは思えないアレなジャケですが、中身も相当呪われてる感じなのでご安心くださいませ。アメリカの大変業の深いキワモノカントリー/フォーク/ポストパンクのレーベル、Devil's Ruinのコンピレーションです。

ダークなアメリカンルーツミュージックとはいえ、そのタイプは様々。戦前音楽風、カントリーパンク、民謡系SSW、キャバレーミュージックと、偏ったジャンルの中でも手広くカバーしているので入門編にはもって来い。若干、パンク風のバンドが多いのが個人的には難点ですが、聴けば現在のシーンの見取り図が脳内で描けるはず。

Strawfoot、O'death、Reverend Glasseye、The Dad Horse Experience、Uncle Sinner、Tarantella、Hank Ray、Antic Clay、Those Poor Bastards、Creech Holler等アメリカンロックの裏街道をじっとりと這い進むメンツに加え、更に各バンドメンバーのソロ名義の曲も収録。ポストパンク系バンドの訳の分からない何か憑かれたみたいな陽気さに不気味さを感じるもよし、地の底から響くダミ声のブルースや民謡に業の深さを感じるも良し、楽しみ方、聞き所は収録曲の数だけあります。個人的はおすすめは今後アルバム単位で紹介していく(かもしれない)ので割愛。レアな曲は収録されていません。

所謂カントリーやフォークというよりは、大きな意味でのアメリカの大衆音楽を「ルーツ」としている、と考えた方がしっくりくるかも知れません。しかし、その大衆性というのも日々更新されていく最新のポップカルチャーに置いてけぼりにされて、更新を停止している大衆性。その中にアメリカ本来のダークな側面を見い出し、現在形に更新する。アメリカンゴシックというのはオルカンと一緒でジャンル名称としては疑問を持たれがちですが、とりあえずそういうジャンルです。アメリカが自由の国としての外面の良さを発展させて行く中で、大陸中南部に取り残して来た影の部分はこうやって脈々と歌い継がれているのです。

しかしコンピの紹介ってのは難しいなぁ。

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V.A「People Take Warning! Murder Ballads & Disaster Songs 1913-1938」

posted at : 2009-05-25 (Mon)

People Take Warning! Murder Ballads & Disaster Songs 1913-1938People Take Warning! Murder Ballads & Disaster Songs 1913-1938
(2007/09/25)
Various Artists

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Tompkins Squareから2年前にリリースされた戦前マーダー・バラッド&ディザスター・ソングの3枚組コンピレーション「People Take Warning!」です。レアな買い物では決してないのですが、内容装丁ともに素晴らし過ぎる!家宝級です。

1913年から1938年の間にアメリカでレコーディングされた音源全70曲、列車事故から墜落、沈没、洪水、火災、嵐、竜巻、さらに殺人まで、おごり高ぶった人間に神が鉄槌下してうぎゃーって死んだりする様(もしくは人間同士で潰し合う様)が美しいメロディとハーモニーで、ある時は呑気に、ある時は哀愁たっぷりに歌われています。タイムリーにインフルエンザの曲もあるよ(1930年のメンフィスでの大流行を歌ったMemphis Flu)。……人間、いつ災難に見舞われるか分からないから、清く生きなければならないなぁ、と思うこと請け合いの内容で、アメリカのルーツミュージック、カントリーミュージックの正しくゴシック的な姿をたっぷり味わえます。これぞアメリカンゴシック。

厳密に言えば、人生で最初に聴いたディザスターソングはLed Zeppelinの「When The Levee Breaks」でございました。この年になって初めてこの曲がディザスターソングの超名曲のカバーというか翻案だということを知ったわけですが、その元ネタの方のMemphis Minnieの「When The Levee Breaks」ももちろん入ってます。「Titanic Blues」「Wreck of the Old 97」、Dixon Brothersじゃないバージョンの「Schoolhouse Fire」と、音源の欲しかった曲もあまさず収録、さらにマニアではない私には分かりませんが、かなりレアな音源も入っているようです。

48ページのブックレットはTom Waitsの序文付き、解説や事故写真なども充実していますが歌詞がフル掲載でないのは残念。でも、デザインが凝ってるし、なにより沈み行くタイタニックと海上に突き出た一本の手というジャケットが素敵過ぎます。それにしても勉強になるなぁ。

……と、まぁ現在はこういう感じで、ミーハーなものですから。基本的にはアメゴシを聴いているのですが平行して戦前音楽も色々聴けたらと思いつつ貧困に喘いでいます。もちろんドゥームもストーナーもサイケも好きですが、ゴシック系ブームが落ち着くまでちょっとお待ち下さい。


アメリカの嘆き―米文学史の中のピューリタニズムアメリカの嘆き―米文学史の中のピューリタニズム
(1999/05)
宮脇 俊文高野 一良

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ちなみに今読んでいる本がこれ。純日本人のお前にアメリカ的なマーダーバラッドやディザスターソングが理解出来るのか、と言われたら本質的にはノー、かもしれない。でもこの本の序文でも言ってるように、外からは外からの考え方、外からでなければ到達しない楽しみ方だってあるかもなのですよ。それにしても良著。

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